上市町では、地域内外の連携を通じた地方創生を目指しKAMIICHIチャレンジプロジェクトを推進してきました。
令和5年度には、KAMIICHIチャレンジプロジェクトを実施する主体として㈱KAMIICHIチャレンジを設立し、ひとづくり事業として町内事業者の業務効率化支援を目指しています。
この度、KAMIICHIチャレンジプロジェクトの紹介と生成AIについて知識を深めるため、1月20日(月)に「令和6年度 第3回 KAMIICHIチャレンジプロジェクト全体会議」を開催いたしました。
【日時】
2025年1月20日(月)13:00~15:30
【場所】
富山県信用金庫上市営業部2階
富山県中新川郡上市町法音寺3
【内容】
はじめに上市町産業課の企業支援班の課長である酒井 紀明氏に開会のご挨拶をいただき、「令和6年度 第2回 KAMIICHIチャレンジプロジェクト全体会議」を開会いたしました。
次に、G&Cコンサルティング株式会社の加藤 倫之氏から今回の趣旨について説明いただきました。
次に、「生成AIセミナー ~実際に生成AIに触れてみよう!~」をテーマに、株式会社For Twoの代表取締役CEOである水口 龍弥氏にご講演いただきました。
講師の水口氏は大阪府大東市生まれです。
大学卒業後、エンジニアとして企業に従事されました。
1年後に独立し、合同会社For Twoを設立。
昨年、株式会社へと組織変更されました。
生成AIは、機械学習や深層学習を活用し、大量のデータからパターンを学ぶ技術です。
テキスト生成、コンテンツ制作(画像や動画)、翻訳、自動運転など、さまざまな分野で活用されています。
生成AIは作業効率を向上させるだけでなく、創造性を支援し、新たな価値を生み出す力を持っています。
一方で、データバイアスの影響や誤情報の生成、倫理的な課題なども指摘されています。
また、生成AIが発揮するスキルは使用者次第で変わるため、適切な入力(プロンプト)が非常に重要です。
プロンプトを活用する際のポイントとして、以下の4つが挙げられます。
さらに、生成AIとの対話を通じて回答を調整し、求める結果に近づけることも重要です。
適切なプロンプトの設計とAIとのやり取りが、生成AIの力を最大限に引き出す鍵となります。
ChatGPTは、ユーザーが入力した質問やリクエストに対して自然な言語で応答するサービスです。
エッセイの作成、プログラムコードの生成、要約、リスト作成など幅広いタスクをサポートします。
参加者は実際にChatGPTを活用し、以下のテーマで生成AIに触れました。
ChatGPT以外の生成AIとして「Felo」が紹介されました。
Feloは、調べた内容をそのままプレゼンテーションとして活用でき、実演を通じてその利便性が示されました。
生成AIは、ExcelやPowerPoint、メール文章の作成といった業務を効率化するツールとして注目されています。
これにより、人が集中すべき重要な仕事に時間を割けるようになり、企業競争力の向上が期待されています。
2025年は「生成AI活用元年」と言われ、どのように活用していくかが企業にとっての鍵となります。
株式会社For Twoでは、企業の課題や業務ニーズをヒアリングし、それに応じた生成AIの活用方法をカスタマイズして提案しています。
このヒアリングは無料で実施されており、企業ごとの最適な活用方法を支援しています。
実は本セミナーの議事録も、裏で生成AIを活用して自動生成されていたことが最後に明かされ、生成AIの実用性を直接体感する形となりました。
tl:dvとZapierという2つのAIを連携させて活用している。
一点目は心構えの問題がある。
使うツールによっては学習されてしまうものもある。
ただ一般的にはAIが完全な個人情報を学習には使わないとされている。
ただ、裏側では分からない。
二点目は、例えばChatGPTだと学習に使わないようにするという設定がある。
こちらも提供側がどこまで情報を使うか分からない。
どの業種でも生成AIは活用できる。
会社としては福祉系の企業をサポートすることが多い。
次に、KAMIICHIチャレンジプロジェクトについて、G&Cコンサルティング株式会社の取締役である加藤 倫之氏にお話しいただきました。
KAMIICHIチャレンジプロジェクトは、地域外の企業や人材に継続的に地域に関わってもらうためには、その明確な理由や具体的な取組みが必要であるとの考えから2022年にスタートした取組みです。
2023年には民間で動く主体として株式会社KAMIICHIチャレンジを設立。さらに2024年は株式会社KAMIICHIチャレンジの経営伴走を通じてプロジェクトを推進しました。
KAMIICHIチャレンジプロジェクトは「上市の未来をつくる」という理念のもと、上市の場を活かし、上市の人を育て、上市のファンを増やすために、まちづくり、ファンづくり、ひとづくりを進めています。
令和6年度においては、「1件以上の企業誘致もしくは1件以上の連携事業を創出する」という目標掲げ、活動を進めました。
実際に進出した企業はまだありませんが、視察に訪れた企業が前向きに進出を検討している状況です。
具体的な取り組みとして、全体会議を2回実施したほか、東京で説明会を開催。
説明会に参加した企業のうち興味を示した企業に対しては、現地視察ツアーを実施しました。
この視察を通じて、1社が上市町への進出を検討しています。
また、HPを活用した情報発信にも取り組み、広く情報を届けることで関心を喚起する努力を続けています。
KAMIICHIチャレンジプロジェクトは、「ひとづくり」「まちづくり」「ファンづくり」の循環を起こすことで、上市町の未来を創造することを目指しています。
『「まちづくり」に向けた「ひとづくり」』、『「ファンづくり」に向けた「まちづくり」』、『「ひとづくり」に向けた「ファンづくり」』の相互作用を通じて、持続可能な地方創生を実現したいと考えています。
これまでは、上市町とともに立ち上げた主体である株式会社KAMIICHIチャレンジに伴走し、プロジェクトを推進してきました。
しかし、最終的な目指す姿は、株式会社KAMIICHIチャレンジが自ら主体となり、プロジェクトを自走させることです。
同社が地域の社会課題に向けて提案を行い、多くの人を巻き込むことで、民間主導による地方創生を実現していきたいと考えています。
そのために、2025年はKAMIICHIチャレンジプロジェクトのさらなる推進が求められます。
2025年は具体的に以下の取組みを行います
【まちづくり】
【ファンづくり】
【ひとづくり】
2025年は、KAMIICHIチャレンジプロジェクトを推進し、株式会社KAMIICHIチャレンジとしての実績を積み重ねます。
同時に、経営基盤の強化を図ることで、持続可能な地方創生を着実に進めていきます。
最後に、株式会社KAMIICHIチャレンジについて、株式会社KAMIICHIチャレンジの代表取締役である中田 雄大氏にお話しいただきました。
株式会社KAMIICHIチャレンジは、KAMIICHIチャレンジプロジェクトをけん引する組織として、持続可能な地方創生を推進する主体として設立されました。
2023年3月25日に設立され、地域内外の企業や人材で構成されています。
株主から選任された取締役・監査役に加え、KAMIICHIチャレンジプロジェクト検討委員会のメンバーから執行役員が選任され、地域資源である「人」「もの」「こと」の連携を通じて新規事業を創出し、地域の活性化に取組んでいます。
2024年度は「まちづくり事業」「ファンづくり事業」「ひとづくり事業」の3つを柱として活動しました。
ふるさと納税の中間管理手数料やPRイベントの売上などで収益を確保しましたが、業績はまだ厳しい状況であるため、今後さらなる事業拡大が求められます。
【まちづくり事業】
【ファンづくり事業】
【ひとづくり事業】
次年度以降は以下の事業を取組む予定です。
【まちづくり事業】
空き家空き店舗の利活用を推進するための具体的な枠組みを構築します。
【ファンづくり事業】
ふるさと納税寄付額を伸ばすための施策を考え、令和7年度に3,500万円、令和8年度に1億円、令和9年度に3億円を目指します。
【ひとづくり事業】
具体内容は検討中ですが、企業向け、子供向けサービス内容を検討中です。
地域社会との協力を最優先とし、「三方良し」の精神で地域経済の活性化に貢献します。
まちづくり、ひとづくり、ファンづくりの取り組みを通じて、上市町の未来を地域の皆様と共に築き上げ、町全体の発展を目指していきます。
明日空き家空き店舗の調査を行う。その結果を踏まえて、具体的にどのように活用できるかを考える。
ポーカー大会が開催されたことは一つの要因。
他にも、新しい返礼品を登録したことやSNSでの発信、ポータルサイトで事業者の想いを記載したことなども挙げられる。
食料品の売れ行きが良く、特に、こぶ締め刺身や炭酸水が多かった。